ロックバー・1956のアナログ盤コレクションから紹介します。
Alan Parsons Project Vulture Culture

ビートルズ:アビーロードやピンク・フロイド:狂気などの作品を手掛けてきたアビイ・ロード・スタジオのエンジニアであったアラン・パーソンズが、エリックウルフソンから「エドガー・アラン・ポーを題材にした作品を作らないか」という誘いを受けて、このプロジェクトを立ち上げた。その作品はファースト・アルバム『怪奇と幻想の物語〜エドガー・アラン・ポーの世界』としてリリースされ、グラミー賞にもノミネートされた。
その後もコンセプト・アルバムを主体とした作風で、コンスタントにアルバムを発表。プログレッシブ・ロックを彷彿とさせる壮大なスケールのサウンドと、ポップで聴きやすい音楽を展開し、英米で大きな成功を手に入れた。
このアルバムは、1985年の通算8枚目で、ポップでなかなかよろしい。
1. Let's Talk About Me
2. Separate Lives
3. Days Are Numbered (The Traveller)
4. Sooner Or Later
5. Vulture Culture
6. Hawkeye
7. Somebody Out There
8. The Same Old Son
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BAD COMPANY / SAME / 74/Swan Song
(バッド・カンパニー)
「ブリティッシュ・ロック」という響き。皆さんそれぞれ違うと思うけど何をイメージしますか。
アメリカン・ロックならカントリーロックやウェスト・コーストでしょうか。
じゃあ一方の「ブリティッシュ」は??
差詰めこのバドカン(オールドファンなら、こういう呼び方ね)あたりがブリティッシュ・ロックの王道路線をいくバンドでしょうか。
メンバーはブルース(ハード)ロックをやっていたフリーからポール・ロジャース、サイモン・カーク(共に元フリー)、ロックンロールバンドのモット・ザ・フープルからミック・ラルフス、そしてプログレバンドのキングクリムゾンからボズ・バレルの4人。
出てくる音は想像つかなかったけど、けれんのないブルースをベースにしたハードロック。
この1stアルバムは、さすが実績あるメンバーだけあって、どっしりとした風格というか、ブリティッシュらしい重み、湿り気もあって、アルバムは全米NO1となったのでした。

1 Can't Get Enough Ralphs 4:16
2 Rock Steady Rodgers 3:50
3 Ready for Love Cavaliere, Ralphs 5:01
4 Don't Let Me Down Ralphs, Rodgers, Thomas 4:23
5 Bad Company Kirke, Ridgers, Rodgers 4:48
6 The Way I Choose Rodgers 5:15
7 Movin' On Ralphs 3:27
8 Seagull Ralphs, Rodgers 4:05
***おすすめ
大ヒットした(1)から続く4曲
***片面がけ
両面マストです
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BRYAN ENO / MUSIC FOR AIRPORT / 78 / EG
元ロキシーミュージックでキーボードならぬ「テープ」を担当していた。効果音というかね。
このアルバムは、環境音楽シリーズの中の「AMBIENT」シリーズの1とタイトルが付けられたもの。このシリーズは「単にBGMとして聞き流してもいいし、じっと耳を傾けてもおもしろさを持った音楽」なんだそうです。近未来とかSFとかが似合う感じですね。ご丁寧にジャケの裏には、現代音楽で流行った不思議な楽譜(もしくはイメージデザイン)が4つ描かれています。うーん、いかにもコンセプト・ミュージック。
ねえ・・・
うん・・・・
ねえって・・ うん・・・・・・・・・
という感じですね。
1 1/1 :Davies, Eno, Wyatt 16:30
2 1/2 :Eno 8:55
3 2/1 :Eno 11:45
4 2/2 :Eno 12:20
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CAMEL / music inspired THE SNOW GOOSE / 75 / LONDON

叙情派プログレと呼んであげましょう。キャメルは、ラティマーの哀愁漂うエモーショナルなギターとバーデンスの軽快なキーボード、アンディ・ウォードの多彩なドラムを軸に、美しいメロディをテクニカルな緊張感のある演奏で聴かせてくれる。
このアルバムは、イギリスのポール・ギャリコの書いた「スノーグース」を元に音楽を付けたアルバム。
「雪のように白い雁」とせむしの画家「ラヤダー」、なぞの美少女「フリーザ」の物語。
映画のサントラではない。ちなみに全編インストで歌は入っていない。
1 The Great Marsh Bardens, Latimer 2:02
2 Rhayader Bardens, Latimer 3:01
3 Rhayader Goes to Town Bardens, Latimer 5:20
4 Sanctuary Bardens, Latimer 1:05
5 Fritha Bardens, Latimer 1:19
6 The Snow Goose Bardens, Latimer 3:12
7 Friendship Bardens, Latimer 1:43
8 Migration Bardens, Latimer 2:01
9 Rhayader Alone Bardens, Latimer 1:50
10 Flight of the Snow Goose Bardens, Latimer 2:40
11 Preparation Bardens, Latimer 3:53
12 Dunkirk Bardens, Latimer 5:25
13 Epitaph Bardens, Latimer 2:07
14 Fritha Alone Bardens, Latimer 1:39
15 La Princesse Perdue Bardens, Latimer 4:45
16 The Great Marsh Bardens, Latimer 1:19
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Colosseum/Colosseum Live /71/REPRISE

(コラシアム)
うん?コロッセウムが正しいのかな。古代屋外円形劇場という彼らは別にライオンに食われる訳ではなく、すごいメンバーで、独特のジャズ・ロック、ブルース・ロックを奏でてくれた。
では、メンバー紹介。
太鼓!ジョン・ハインズマン(後テンペスト)
ギター:クレム・クリムソン(後ハンブル・パイ)
キーボード:デイブ・グリーンスレイド(後グリーンスレイド)
ヴォーカル:クリス・ファーロウ(熱きヴォーカリスト)
ベース:トニー・リーブス(後カーブド・エア)
サックス:ディック・ヘストール・スミス(ぎゃお)
ライブだけあって、熱いこと!!
1 Rope Ladder to the Moon Brown, Bruce 9:43
2 Walking in the Park Bond 8:21
3 Skelington Clempson, Hiseman 14:52
4 Tanglewood '63 Gibbs 10:12
5 Stormy Monday Blues (Encore) Walker 7:29
6 Lost Angeles Greenslade ... 15:43
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DAVE MASON /IT'S LIKE YOU NEVER LEFT /73/COLUMBIA
(デイブ・メイソン)
前のブルーサム・レーベルとごたごたがあって、いやけがさしたか、新天地を求めてレーベルを移籍したデイブが作り出した爽やかアルバム。邦題「忘れ得ぬ人」です。
このアルバムは本格的にアメリカで制作するようになった最初のアルバム。覆面参加もいるけれど、ジム・ケルトナーやグレアム・ナッシュ、スティビー・ワンダーなど大物のゲストを迎えて、スワンパーとしての面にデイブの新しい面も散りばめながら、パーマネントグループとしてではなく、まずはお披露目といった感じのアルバムになった。
でも、何といっても爽やかな表情がいいですね。
このアルバムに参加したリック・ジェイガー(Ds)の他、マイク・フィニガン(key)、ジム・クリューガー(G)、ファンキー・サウスポー・ベーシストのジェラルド・ジョンソンを集めてデイブ・メイスン・バンドを作り、今後、充実した作品群を生み出すこととなる。

1 Baby...Please
2 Every Woman
3 If You've Got Love
4 Maybe
5 Headkeeper
6 Misty Morning Stranger
7 Silent Partner
8 Side Tracked
9 The Lonely One
10 It's Like You Never Left
****おすすめ
クィーンと延びるギターソロの(1)
アコースティックな(2)
マーチンD45の音(4)
再演となる(5)
****片面がけ
もちろんA面をお願い |
Deep Purple / Machine Head / 72 / Warner
(ディープ・パープル)
ブリティシュ・ハード・ロックといえば、ディープ・パープルね。このアルバムは彼らの7枚目、ハードロックバンドへ生まれ変わって(この人達は、メンバーが結構替わるので)からの3枚目。
全7曲中(1)(5)(6)(7)の4曲が、名盤ライブイン・ジャパンに収録されている。最初僕はライブイン・ジャパンで彼らを知ったので、最初はこのスタジオ録音アルバムが物足りなかった。
でも聞いていくと音はいいし、かっちりしたポップな演奏はスタジオならではのもので、特にシングル・カットされた(4)はとてもポップでおすすめ。

1 Highway Star Blackmore, Gillan, Glover ... 6:05
2 Maybe I'm a Leo Blackmore, Gillan, Glover ... 4:51
3 Pictures of Home Blackmore, Gillan, Glover ... 5:03
4 Never Before Blackmore, Gillan, Glover ... 3:56
5 Smoke on the Water Blackmore, Gillan, Glover ... 5:40
6 Lazy Blackmore, Gillan, Glover ... 7:19
7 Space Truckin' Blackmore, Gillan, Glover ... 4:31
***おすすめ
(1)(5)という大スタンダード
ポップな(3)(4)
かっちりとまとまった(7)
***片面がけ
A面でしょうね、トップ曲の差で |
ELTON / JOHN / Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player /72

グッバイ・イエローブリック・ロード(73年)と並ぶエルトンジョンの最高傑作。ここからのエルトンはまさに時代のスーパースター。
派手な衣装で、繰り広げるパフォーマンスは多くの人を(びっくりさせた?)楽しませてくれた。
今回は、このアルバム、あまりにも有名なので、ウイキをそのまま載せました。(すいません。)
*********ピアニストを撃つな!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リリース 1973年1月22日(イギリス)
1973年1月26日(アメリカ)
録音 1972年 フランス、ストロベリースタジオ
時間 56分02秒
レーベル DJM Records(イギリス)MCAレコード(アメリカ)
プロデュース ガス・ダッジョン
チャート最高順位
1位(イギリス)
1位(アメリカ)
** 解説 **
ピアニストを撃つな!(Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player)は、1973年に発表されたエルトン・ジョンのアルバム。
タイトルとジャケットデザインはフランソワ・トリュフォー監督の1960年の映画『ピアニストを撃て』からインスパイアされたもの。騒がしい内容の映画になぞらえたわけではなかろうが、収録楽曲もポップセンスに溢れた楽しいものが多い。
クラシカルでストレートなロックを目指した代表曲「クロコダイル・ロック」、オーケストラがドラマチックな「罪人にあわれみを」など。「ダニエル」は兄弟愛を歌った曲だが、実際は三番まである歌詞の二番までしか歌われていないため、後にエルトンがバイセクシャルと判明した後はゲイリブの歌かと騒がれたこともある(三番には戦地からの兄弟の帰還というシーンがある)。
収録曲 [編集]
1 ダニエル - Daniel
2 僕には先生が必要 - Teacher I Need You
3 にわとこのワイン - Elderberry Wine
4 ベイビーと僕のためのブルース - Blues For My Baby And Me
5 ミッドナイト・クリーパー - Midnight Creeper
6 罪人にあわれみを - Have Mercy On The Criminal
7 ティーン・エイジャーのアイドル - I'm Going To Be A Teenage Idol
8 テキサスのラヴ・ソング - Texan Love Song
9 クロコダイル・ロック - Crocodile Rock
10 ハイ・フライング・バード - High-Flying Bird
作詞 バーニー・トーピン 作曲 エルトン・ジョン
アルバム参加ミュージシャン
エルトン・ジョン - Vocal,Piano,Electric Piano:1曲目, Mellotron:1,2曲目,Harmonium:8曲目,Farfisa Organ:9曲目
デイビー・ジョンストン - Acoustic Guitar:1,2,4,7,8,10曲目,Electric Gutar:3〜7,9曲目,Leslie Guitar:10曲目,Banjo:1曲目,Sitar:4曲目,Mandolin:8曲目,Backing Vocal:2,7,10曲目
ナイジェル・オルソン - Drums,Maraccas:1曲目,Backing Vocal:2,7,10曲目
ディー・マレイ - Bass,Backing Vocal:2,7,10曲目
****片面がけ
・D面でしょうね。 |
DEREK&DOMINOS / LAYLA & AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS / 70 / RSO
れいらあぁぁ・・・僕のこの切ない思いを分かってくれよぉ・・・
ひとの嫁はんなのに。
しかも有名人の奥さんなのに。
でも、そんなことは障害ではなかった。神ではなくひとりの人間だったクラプトンの名盤ですね。

1. I Looked Away
2. Bell Bottom Blues
3. Keep on Growing
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. I Am Yours
6. Anyday
7. Key to the Highway
8. Tell the Truth
9. Why Does Love Got to Be So Sad?
10. Have You Ever Loved a Woman
11. Little Wing
12. It's Too Late
13. Layla
14. Thorn Tree in the Garden
****おすすめ
・切ない(2)
・後にアンプラグドでもやっている、ベッシースミスのカバー (4)
・ファンキーなブルース(7)
・スロー・ブルースの名演(10)
・ジミヘンの名曲(11)
・一世一代のクラプトンの名曲(13)
・これまた切ない(14)
****片面がけ
・D面でしょうね。 |
Eric Clapton / 461 OCEAN BOULEVARD / 76

ヘロイン漬けだったエリック・クラプトン。見かねた回りの勧めもあって、単身マイアミに行き、旧友カール・レイドル(B)と彼が選んだタルサ出身の若手のメンバーで録音されたのがこのアルバム。
ジャケが椰子の木なのでというわけでもないのだけど、とても明るいサウンドで当時みんなびっくりした。神様と呼ばれた派手なギター弾きまくりがなくなっているものの、はつらつと弾いているし、ほんとにヤク中だったの?という感じ。ウェルカム・バック!!
1. Motherless Children
2. Give Me Strength
3. Willie and the Hand Jive
4. Get Ready
5. I Shot the Sheriff
6. I Can't Hold Out
7. Please Be With Me
8. Let It Grow
9. Steady Rollin' Man
10. Mainline Florida
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ERIC CLAPTON / E.C.WAS HERE / 75 / RSO
レイド・バック路線を続けるクラプトンに、ファンは弾きまくりギター・スターの姿を求めたのか、このライブではスタジオ2作からの曲を含まない、ブルース中心の弾き倒しスタイルのクラプトンが登場した。74年と75年のアメリカ、イギリス・ツアーから収録された。
1曲目はクラプトンがデレクアンドザドミノス時代からカバーしているフレディ・キング作品。
もうひとりのギターリストのジョージ・テリーと掛け合いを見せます。
3曲目はアコギでスタートして、これからという時にフェイド・アウト。おいおいなんじゃそりゃと怒った人も多かった。今はCDでは、ちゃんとフェイドアウトせずにメドレーでランブリン・オン・マインドへとつないだフルバージョンを収録している。
5曲目は、そのバージョンとも少し違う、スライドをフューチュアしたもので、ゆったりとしたテンポ。
最後の(6)は昔から得意としており、このライブもリラックスして演奏している。
残り2曲は何故か461バンドの曲ではなくて、ブラインド・フェイス時代のもの。
1. Have You Ever Loved a Woman
2. Presence of the Lord
3. Driftin' Blues
4. Can't Find My Way Home
5. Rambling on My Mind
6. Further on up the Road
*** おすすめ
1曲目(スローブルース)と6曲目のフレディキングの作品
イヴォンウ・エリマンの熱唱の4
*** 片面がけ
両面どちらでも
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EMERSON LAKE & PAIMER TRILOGY 72 ATLANTIC
印象的なのが、ジャケ。ペインティングによるエマーソン・レイク・パーマーの横向きポートレイト。おだやかなタッチ。
でも、このカバーデザインは、なく子も黙る「ヒプノシス」の作品。いっけん穏やかな
ヒプノシスっぽくない表と、シュールな内ジャケ(こちらは写真に着色)で鮮やかな対比を見せている。
キーボード・メインのプログレバンド故に、どこかはったりめいたところのあるサウンドではあるが、彼らのこのスタイルは完成されたもの。
実はこのアルバム、「地味」とか言われているが、僕はこれくらい押さえたスタイルの方が好き。
*** おすすめ
1曲目の冒頭の怪奇映画のサントラみたいなのはどうでしょう。
それから知られざる名曲と僕は思う、アコギ+ヴォーカルの(4)
コープランドのロデオをモチーフとした有名な(6)というところか。
*** 片面がけ
B面がおすすめ

1. Endless Enigma, Pt. 1
2. Fugue
3. Endless Enigma, Pt. 2
4. From the Beginning
5. Sheriff
6. Hoedown
7. Trilogy
8. Living Sin
9. Abaddon's Bolero
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Focus / Hamburger Concert / 74/Polydor
(フォーカス)
オランダのプログレバンドの74年の脂の乗りきった演奏。彼らは、クラシックの要素とジャズ(ロック)の要素を巧くブレンドしていた。
このアルバムでも1曲目はギターの前身の楽器リュートとフルートで室内楽風。2曲目が、跳ねるリズムでちょいとファンキー、これにジャズ系のギターソロ。3曲目が荘厳なピアノ曲・・・とバラエティに富んだサウンドを違和感なく聞かせてくれる。

1 Delitiae Musicae/ Akkerman 1:13
2 Harem Scarem /Van Leer 5:52
3 La Cathedrale de Strasbourg /Van Leer 5:00
4 Birth/ Akkerman 7:46
5 Hamburger Concert: Starter/Rare/Medium I/Medium II/Well Done/One ...
/Akkerman, Van Leer 20:20
6 Early Birth/ VanLeer 2:54
***おすすめ
ほとんどクラシックの(1)
ハープシコードで始まり圧巻のジャズギターで終わる(4)
***片面がけ
A面
B面はタイトルチューン1曲で20分の大作。これも良いんだけどなあ。 |
HUMMING BIRD/WE CAN'T GO ON MEETING LIKE THIS
/ '76 / A&M

第2期ジェフ・ベック・グループのスタジオライブをみる機会があって、やっぱりこのバンドは重厚で、ファンキー、実力者ぞろいでライブでも全然大丈夫だった。
このアルバムでは、メンバーチェンジをして、黒人のファンキードラマー、バーナード・パーディが加入した。そのせいもあってか、ますますファンキー度アップで、リズムものが素晴らしい。
フュージョンとファンキーの間にある音楽。やっぱりこのバンドユニークな存在でした。
1 FIRE AND BRIMSTONE
2 GYPSY SKYS
3 TROUBLE MAKER
4 SCORPIO
5 WE CAN'T GO ON MEETING LIKE THIS
6 THE CITY MOUSE
7 A FRIEND FOREVER
8 HEAVEN KNOWS
9 SNAKE SNACK
10 LET IT BURN
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JEFF BECK GROUP/ 72 / EPIC
第2期ジェフ・ベック・グループの2NDアルバム。通称「オレンジ・アルバム」。
前作で、ハードロックにファンキー・ミュージックを組み合わせて新しいハードロックを目指したジェフ・ベックでしたが、今考えると、本人はブルースロックをやっているという感覚だったのかも知れない。最新の黒人音楽との融合というかね、そんな感じ。
同路線のこのアルバムを聞くと、ま、それがうまくいったかどうかが分かるのでしょう。
ちなみに僕は、この路線好きでした。
黒人でイギリス人のボブ・テンチ(ヴォーカル)、クライヴ・チャーマン(ベース)に白人キーボード、マックス・ミドルトン(この3人は後にハミングバードを結成)と名ドラマーコージー・パウエルというメンバー。

1. Ice Cream Cakes - 5:40
2. Glad All Over - 2:58
3. Tonight I'll Be Staying Here With You - 4:59
4. Sugar Cane - 4:07
5. I Can't Give Back the Love I Feel for You - 2:42
6. Going Down - 6:51
7. I Got to Have a Song - 3:26
8. Highways - 4:41
9. Definitely Maybe - 5:02
***おすすめ
迫力の(6)
スライドが泣いています(9)
歌もののバックで光る(3)
片面がけ
B面ね |
Joe Cocker / Luxury You Can Afford / 78 / Asylum
(ジョー・コッカー)
ロック・ヴォーカリストという立場が頑としたものであった60−70年代はじめならいざ知らず、この時期はやっぱりつらいものがあるよなあと想いながら・・・。
さて、今回はどんな曲を取り上げて、あの渋いしゃがれ声で料理してくれるのか、それが第一の関心事。
(1)はアラン・トゥーサン、おーニューオリンズ。
(2)はディラン。昔からよく取り上げていたなあ。
(3)(6)(10)を作っているフィル・ディスコールは、CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)のシンガー・ソングライター兼トランペッターだそうで、声がジョー・コッカーによく似ている。
(4)は売れ線ねらい?プロコル・ハルム
(5)は昔からよく取り上げているジョーの好みのソング・ライターの作
(7)はニューオリンズ・ソウル・クラシック
(8)は原曲が誰か分からないけど、フーズ・メイキン・ラブの作家の曲
(9)は、ダイアー・ストレイツでキーボードを弾いていたひとの作品
(11)はご存じ、モータウン・クラシック

1 Fun Time Toussaint 2:39
2 Watching the River Flow Dylan 3:16
3 Boogie Baby Driscoll 3:51
4 A Whiter Shade of Pale Brooker, Reid 5:27
5 I Can't Say No Bettis, Moore 2:51
6 Southern Lady Driscoll 3:16
7 I Know (You Don't Want Me No More) George 3:08
8 What Did You Do to Me Last Night Crutcher 3:28
9 Lady Put the Light Out Fletcher, Flett 4:46
10 Wasted Years Driscoll 4:49
11 I Heard It Through the Grapevine Strong, Whitfield 4:29
****おすすめ
大人のバラード(10)ブルース風アレンジ(2)
ソウルフルな(5)
***片面がけ
A面 |
JOY DIVISION / CLOSER /80/ FACTORY

ジョイ・ディヴィジョン (Joy Division) は、イギリスのロックバンド。イングランド、マンチェスターにて結成。
Voイアン・カーティスの書く独自の世界観を持った詞やライブパフォーマンスは数多くの人々の心を惹きつけた。しかし1980年5月、バンド初のアメリカ・ツアーを目前にイアン・カーティスは自殺。バンドはたった4年の短い活動期間を終えることになる。
このアルバムは、2NDアルバム。ジャケ、内容共に素晴らしい。
1 Atrocity Exhibition - 6:06
2 Isolation - 2:53
3 Passover - 4:46
4 Colony - 3:55
5 A Means to an End - 4:07
6 Heart and Soul - 5:51
7 Twenty Four Hours - 4:26
8 The Eternal - 6:07
9 Decades - 6:10
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MARK=ALMOND/To The Heart/76/ABC
シンガーソングライターのジョン・マークとマルチホーン・プレイヤーのジョニー・アーモンドのコンビがメインとなって作られたイギリスのバンド。
ほのかな叙情性と、少しのプログレ度が混じり合った不思議な音を聞かせてくれる。
このアルバムは彼らのアメリカ進出をねらったような明るめのアルバム。
豪腕ドラマーのビリー・コブハムがすごい太鼓を叩いている。1曲目のメドレーは必聴ですよ。
1 Medley: New York State of Mind/Return to the City Joel, Mark 6:44
2 Here Comes the Rain, Parts 1&2 10:08
3 Trade Winds 5:37
4 One More for the Road 6:48
5 Busy on the Line 4:56
6 Everybody Needs a Friend 5:56
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Mike Oldfield / 1973/Tubular Bells/Vergin
マイク・オールドフィールドがスタジオにこもって、オーバーダビングを重ねて作ったアルバムである。80年代に流行った宅録オタクの走りだね、これ。
28種の楽器を使用し、2300回のオーバーダビングをして完成させたそう。
これが何で売れたのか・・・宅録オタクの作品にしては、オタクっぽいとこよりも、親しみやすい部分、トラッドとかケルト音楽とかが中心だからなんだろうな。
何か手作り感がある、シンプルな演奏だし、聞いていて飽きない。ついつい最後まで流してしまっている。

1 Tubular Bells, Pt. 1 Oldfield 25:36
2 Tubular Bells, Pt. 2 Oldfield 23:20
***おすすめ
2曲というか、1曲しかありませんけど・・どれをおすすめしたらいいやら・・
***片面がけ
圧倒的にA面をかけてました。
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PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER / 70/EMI
(ピンク・フロイド)
このアルバムのタイトルは、直訳で「原子心臓母」である。ちなみに当時は「原子心母」と言った。あ、今もそう言うか。
よく分からないタイトルだが、さらにジャケはまたよくわからない乳牛の写真。よく分からないタイトルとジャケで、中味はもっと不思議だった。何せ、アナログ片面で1曲(23分42秒)だったのだ。
しかも、合唱団のコーラスは入るがヴォーカルなしのインストもの。
バイクの音や馬のひずめの音などが入ったり、まあそれはそれは不思議な23分間。
いっぽう、B面は、アコギのアルペジオで始まる、牧歌的雰囲気の「if」から始まる。こちらの面も、ピンク・フロイドのアコースティックな面を見せてくれて面白い。
ただし、最後の曲は、アランが起きてドアを開けたり、歩き回ったり、ポットに水を入れたり、目玉焼きを焼いたりする音を録音したもの。
ま、一筋縄ではいかないということで。

1 Atom Heart Mother:
Father's Shout−−Breast Milky−−Mother Fore−−Funky Dung
Geesin, Gilmour, Mason, Waters ... 23:44
2 If Waters 4:30
3 Summer '68 Wright 5:29
4 Fat Old Sun Gilmour 5:22
5 Alan's Psychedelic Breakfast:
Rise and Shine / Sunny Side Up/ Morning ...
Gilmour, Mason, Waters, Wright 13:00
***おすすめ
(1)(2)(5)
***片面がけ
B面と言ったら、やはりブーイングでしょうか?
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Police / Reggatta de Blanc / A&M /79
(ポリス)
白いレガッタは、1979年にリリースされたポリスの2ndアルバム。
ちょうど僕は学生生活も終わりを迎え、パンクロックから距離を置くようになった頃だった。
ポリスは、パンク・ムーブメントの中で盛り上げられたが、年齢的にもキャリアとしてもパンクな若者ではなかった。
その彼らが、パンクと同じ頃イギリスで流行ったレゲエの要素を取り入れて、1枚目に比べると格段の余裕を見せて作り上げたアルバム。
イギリスでは1位となったアルバム。
「孤独のメッセージ - Message in a Bottle」は、世界的に大ヒットし代表曲として著名。「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」もシングルカットされ、イギリスで1位になっている。

A
1 孤独のメッセージ - Message in a Bottle (Sting) 4:51
2 白いレガッタ - Reggatta de Blanc (Stewart Copeland, Sting, Andy Summers)
3:06
3 イッツ・オールライト・フォー・ユー - It's Alright for You (Copeland,
Sting) 3:13
4 ブリング・オン・ザ・ナイト - Bring on the Night (Sting) 4:16
5 死の誘惑 - Deathwish (Copeland, Sting, Summers) 4:13
B
1 ウォーキング・オン・ザ・ムーン - Walking on the Moon (Sting) 5:02
2 オン・エニイ・アザー・デイ - On Any Other Day (Copeland) 2:57
3 ひとりぼっちの夜 - The Bed's Too Big Without You (Sting) 4:26
4 コンタクト - Contact (Copeland) 2:38
5 ダズ・エブリワン・ステア - Does Everyone Stare (Copeland) 3:52
6 ノー・タイム・ディス・タイム - No Time This Time 3:17
***おすすめ
ヒットしたA(1)B(1)、同じようなレゲエタイプの(8)
***片面がけ
A面かな? |
QUEEN / THE GAME /80 /ELEKTRA

(クィーン)
重厚長大を誇るクィーンが80年代を迎え、大きく変身を見せたアルバム。
もちろん日本のファンはアルバムを見て、聞いてがっくりきたに違いない。
まずは、ジャケ。フリルひらひらの少女漫画のキャラかいなと思われたファッションではなくて、革ジャン。ヴォーカルのフレディのショートヘアには思わず「うっ」となった。
さらに、音を聞いてもっとびっくり。大作が持ち味だったのに、ロックンロールやらファンク・ミュージックやら、ぜんぜん違うじゃないか。
これまでシンセを使わずに、ギターやコーラスの多重録音やなどであの音の壁を作り上げてきたことを誇りに思ってか、ジャケには「シンセは使っていない」とわざわざクレジットが入っていたほどだったのに、この8枚目では、「シンセ使ってます」とのクレジット。
そこまでして、アメリカで売れたいんか!おい。
と思ったら・・・・・・
本当に売れてしまった。彼らにとって初の(そして最後の)全米NO1アルバムとなった。
ここからシングルカットされた(3)と(5)も全米NO1。
ついに悲願の世界征服を遂げたのだった。
片面がけならもちろんA面です。
1 Play the Game / Mercury 3:32
2 Dragon Attack / May 4:15
3 Another One Bites the Dust / Deacon 3:03
4 Need Your Loving Tonight / Deacon 2:48
5 Crazy Little Thing Called Love / Mercury 2:44
6 Rock It (Prime Jive) / Taylor 4:32
7 Don't Try Suicide / Mercury 3:52
8 Sail Away Sweet Sister /May 3:32
9 Coming Soon / Taylor 2:49
10 Save Me / May 3:42
11 Dragon Attack [Remix] / May 4:20
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ROBERT PARMER /SECRETS / 79/ISLAND
70年代後期のパンク時代から80年代アタマをうまくやり過ごせたベテランアーティストというのは、なんらかのきっかけでブレイクすることがあった。
このロバート・パーマーはブルー・アイド・ソウル系のシンガー。それがこのアルバムでは、ざくっとした感じのバックバンドを付けて、ロックしちゃっている。
1. Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor) (Martin) - 3:10
2. Too Good to Be True (Palmer) - 2:54
3. Can We Still Be Friends? (Rundgren) - 3:37
4. In Walks Love Again (Palmer) - 2:45
5. Mean Old World (Fraser) - 3:33
6. Love Stop (David) - 2:57
7. Jealous (Allen) - 3:15
8. Under Suspicion (Linde/Rush) - 3:25
9. Woman You're Wonderful (Allen/Palmer) - 3:57
10. What's It Take? (Palmer) - 3:26
11. Remember to Remember (Palmer) - 3:30
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Rod Stewart / Blondes (Have More Fun) / 78 / warner
発売が78年ということで、当時流行のディスコ・サウンドを取り入れたと賛否両論のあったアルバム。
でも、ディスコサウンドはこの(1)だけで、完全に他とは浮いていると思う。
残りはジム・クルーガンなどのバンドと一体化した味わい深いサウンドと、メンバーによる佳曲ぞろいの好アルバムとなった。
で、結果は、(1)のシングルで全米NO.1ヒット、アルバムもNO1となったとさ。
めでたし、めでたし。

1 Da Ya Think I'm Sexy? / Appice, Stewart 5:31
2 Dirty Weekend / Grainger, Stewart 2:36
3 Ain't Love a Bitch / Grainger, Stewart 4:39
4 The Best Days of My Life / Cregan, Stewart 4:21
5 Is That the Thanks I Get? / Cregan, Stewart 4:32
6 Attractive Female Wanted / Grainger, Stewart 4:17
7 Blondes (Have More Fun) / Cregan, Stewart 3:46
8 Last Summer / Cregan, Stewart 4:05
9 Standin' in the Shadows of Love / Dozier, Holland, Holland 4:28
10 Scarred and Scared / Grainger, Stewart 4:54
***おすすめ
・哀愁の(3)
・楽しいロックン・ロールの(7)
・モータウン(フォー・トップス)のカバー (9)
***片面がけ
A面ですか |
Scorpions / Lovedrive / 79 / mercury
(スコーピオンズ)
スコーピオンズはジャケ買いが多いのだけど、中味もなかなかいいですよ。
このアルバムは、リードギターのウリが辞めてしまって、マイケル・シェンカーなどが助っ人で弾いている。むしろそれで一致団結したのか、ポップでハードなアルバムとなった。
ジャケは、やっぱり「ヒプノシス」。でないとこんなシュールなジャケにしないわなあ。

1 Loving You Sunday Morning Meine, Rarebell, Schenker 5:39
2 Another Piece of Meat Rarebell, Schenker 3:31
3 Always Somewhere Meine, Schenker 4:57
4 Coast to Coast Schenker 4:43
5 Can't Get Enough Meine, Schenker 2:37
6 Is There Anybody There? Meine, Rarebell, Schenker 3:58
7 Lovedrive Meine, Schenker 4:52
8 Holiday Meine, Schenker 6:32
***おすすめ
かっちりとしたリフで決めたハードロック(1)
重量級のリフ攻撃(4)
突っ走る(5)
アコギでバラードを(8)
***片面がけ
A面ですね |
Scritti Politti /Cupid & Psyche 85/ 85 /virgin
(スクリッティ・ポリッティ)
アンドロイドは電気羊の夢を見るのかどうか分からないが、アンドロイドがいる時代になったとして近未来の雑踏ではぴったりかもしれない。
グリーン・ガートサイトがその中性的なヴォーカルで繰り広げる世界はラブソングなのだろうが、80年代ピコピコサウンドにくるまれてまるで万華鏡。
人工的でありながら、とても肉体的。グリーンの持つソウル感覚とそれを活かせるプロデューサーのアリフ・マーディンの力によるものだろう。
ヘッドフォンで、モニターチェックするように聞いても素晴らしいです。

1 Word Girl (Flesh and Blood) / Gamson, Green 4:24
2 Small Talk / Gamson, Gartside 3:39
3 Absolute / Gartside 4:25
4 A Little Knowledge / Gartside 5:02
5 Don't Work That Hard / Gartside 3:59
6 Perfect Way / Gamson, Gartside 4:33
7 Lover to Fall / Gartside 3:51
8 Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)/ Gartside 4:48
9 Hypnotize / Gartside 3:34
10 Flesh & Blood / Gamson, Gartside, Swinton 5:35
****おすすめ
全曲マストといいたいけどなあ、あたまのA面3曲
****片面がけ
両面で |
10cc / HOW DARE YOU / 74 / MERCURY
ジョン・レノンとポール・マッカートニーは素晴らしいコンビだった。が、彼ら10ccは、ジョンのキャラの「ゴドリー&クレーム」とポールのキャラの「スチュワート・グールドマン」の4人ががっぷりと4つに組んだ必殺のバンド。
4人とも個性的なヴォーカリストでもあるし。
分裂して5ccずつになる前の4人の完成型がこのアルバム。彼らにとってのアビーロードとも言うべきだろう。めまぐるしく変わる展開。
ポップでいてどことなく変なメロディやアレンジ。多少変わったことをしていると意識過剰のその辺のバンドは、是非このアルバムを煎じて飲んでみて欲しい。きっと目からウロコ状態になるはず。
これも、ジャケはヒプノシス

1 How Dare You Creme, Godley 4:15
2 Lazy Ways Creme, Stewart 4:23
3 I Wanna Rule the World Creme, Godley, Gouldman 3:59
4 I'm Mandy, Fly Me Creme, Gouldman, Stewart 5:23
5 Iceberg Godley, Gouldman 3:43
6 Art for Art's Sake Gouldman, Stewart 6:02
7 Rock 'N' Roll Lullaby Gouldman, Stewart 4:00
8 Head Room Creme, Godley 4:24
9 Don't Hang Up Creme, Godley 6:19
***おすすめ
・シングルカットされたのが(6)
でも、ジャケと関係ありそうな、おもちゃ箱をひっくり返したような、めくるめく10ccワールドを実感できるのは(9)
お得意の美メロなら(4)
***片面がけ
これは、アルバム全部聞いて欲しいなあ。
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Ten Years After/Classic Performances of/Chrysalis

花見日和になってきました。
何故かこの時期、彼らの唯一のヒット曲、
I'd Love To Change The World(邦題チェンジ・ザ・ワールド)が聞きたくなります。
このアルバムはベスト盤。
71年から76年までの演奏を集めたもの。
ブギを基本にノリの良いパフォーマンスが楽しめます。
A1 I'd Love To Change The World 3:43
A2 Baby Won't You Let Me Rock 'n Roll 2:15
A3 It's Getting Harder 4:24
A4 One Of These Days 5:55
A5 I'm Going Home 2:49
B1 Choo Choo Mama 3:58
B2 Positive Vibrations 3:58
B3 Tomorrow I'll Be Out Of Town 4:27
B4 Good Morning Little Schoolgirl 7:58
B5 Rock 'n Roll Music To The World 3:49
WISHBONE ASH / ARGUS / 72 / MCA

ウィッシュボーン・アッシュは、英国の香りを持ったロック・グループである。いわゆる・ブリティシュ・ロックというと、クリームやツェッペリンなどのブルース系、イエスやピンクフロイドなどのプログレ、フェアポートなどのトラッド勢を思い出すが、このウィッシュボーンは、そのどれでもないのに、いかにもブリティシュの湿り気を感じさせてくれるバンドである。
アンディ・パウエルとテッド・ターナーの2本のギターの絡みを「ツイン・リード」と読んで売りにしていた。アンディが看板のフライングV、テッドがレスポールかストラトだったなあ。
それも、ぎんぎんという掛け合いではなくて抑制されたものがあってそこに惹かれた人も多かっただろう。ギターもクリーンが多くトーンの変化を大切にしていた。
ヴォーカルはテッドとマーティンのふたりにアンディがコーラスを交えて、シャウトすることもなくどちらかというと牧歌的な雰囲気。
ところでこの3枚目のアルバム、邦題は『百眼の巨人アーガス』ギリシャ神話に出てくる巨人で、ゼウスの浮気を見張るために奥さんが派遣したらしい。あれれ。人間と違って2つの目が閉じて残り98が開いているそうです。
ジャケは「ヒプノシス」。ダースベイダーはこのアルバムのジャケのパクリじゃないかねえ。
アナログ盤では見開きの反対側にはUFOが飛んでいたのに、何故かCDでは見あたらず。うむ。
曲のタイトルもこのジャケにぴったりの中世騎士時代という感じ。1時は今、2いつか世界は、3ブローイン・フリー、4キング・ウィル・カム、5木の葉と小川、6戦士、7剣を棄てろ。
1 Time Was Alan, Powell, Turner, Upton ... 9:42
2 Sometime World Powell, Turner, Turner, Upton 6:55
3 Blowin' Free Wishbone Ash 5:18
4 The King Will Come Wishbone Ash 7:06
5 Leaf and Stream Powell, Turner, Turner, Upton 3:55
6 Warrior Powell, Turner, Turner, Upton 5:53
7 Throw Down the Sword Powell, Turner, Turner, Upton 5:55
8 No Easy Road Powell, Turner, Turner, Upton 3:36
***おすすめ
(3)(4)(6)(7)
***片面がけ
アルバム全部聞いて欲しいなあ。
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