ROCK BAR 1956
                                         
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Rock Bar 1956  アメリカン・ロック編


 ロックバー・1956のアナログ盤コレクションから紹介します。



Aerosmith / Rocks / 76 / Columbia
(エアロスミス)
「アム・バッキ・ザサドルラゲーン!!」

 冒頭の1曲目、どかんとはじけて始まるこのアルバム、その破壊力で他を圧倒しています。
これがあってのエアロ、彼らの代表作と言われる所以でしょう。
 

 このアルバムを聞いて思うのだけど、エアロはキスやクィーンと同列に扱われるけど、リズム感覚が全然違っていてとてもファンキーなリズムが似合っている。ギター2本とベースで結構細かいリズムを作っていたりと頭脳プレイが光っています。・・らしくないけど。

 (2)(7)なんて重量級どファンク。



1 Back in the Saddle / Perry, Tyler 4:39
2 Last Child / Tyler, Whitford 3:27
3 Rats in the Cellar / Perry, Tyler 4:06
4 Combination / Perry 3:39
5 Sick as a Dog / Hamilton, Tyler 4:12
6 Nobody's Fault / Tyler, Whitford 4:25
7 Get the Lead Out / Perry, Tyler 3:42
8 Lick and a Promise / Perry, Tyler 3:05
9 Home Tonight / Tyler 3:16

***おすすめ
 (1)から(3)の破壊力はたまりません。
***片面がけ
  当然A面必至。うーんでもB面も良いなあ。


ALLMAN BROTHERS BAND / EAT A PEACH/1972/CAPRICORN

(オールマンブラザーズ・バンド)
 ギタリストのデユアン・オールマンをバイク事故で失って、悲しみをこらえて制作した初めてのアルバム。

 では、あるのだけど、デュアン抜きの演奏とデュアン入りのスタジオ録音とデュアン入りのフィルモアでのライブからなっているのがこのアルバム。


1 Ain't Wastin' Time No More /Allman 3:42
2 Les Brers in a Minor/ Betts 9:07
3 Melissa/ Alaimo, Allman 3:56
4 Mountain Jam [live] /Allman, Allman, Allman, Betts ... 33:41
5 One Way Out [live] /James, Sehorn, Williamson 4:58
6 Trouble No More [live] /Waters 3:44
7 Stand Back /Allman, Oakley 3:27
8 Blue Sky /Betts 5:10
9 Little Martha /Allman, Allman 2:07


***おすすめ
 ・アナログ2面を使った(4)
 ・浮遊感漂う(1)
 ・一押しは、アコギ2本での短いインストの(9)

***片面がけ
・B面+C面で1曲だよ。


Bertie Higgins / Just Another Day in Paradise Casablanca /82 /CBS


バーティヒギンス
 ローマンズというバンドのドラマー兼バック・ヴォーカルとしてプロ・デビューした。
そのバンドではローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズ、トム・ジョーンズ、ロイ・オービソン、マンフレッド・マンなどの前座を務めた経験もあるらしい。

 しかし、1968年にはバンドを離れ、自己の表現を追求するためにフロリダへ帰り、ドラムからギターへシフトするとともに曲作りに専念した。

70年代はソング・ライターとして地道に活動し、ヒギンズの才能を見抜く何人かの音楽関係者とも出逢うことになる。
そして80年、自分の失敗したロマンスを歌にした曲「キー・ラーゴ」のデモ・テープを完成させCBSの子会社Kat Family recordsへ持ち込むが、最初は相手にされなかったという。だが、ヒギンズは諦めずねばり強く説得したところ、ついに81年、シングルをリリースすることで合意した。
翌82年には、デビュー・アルバム「Just Another Day in Paradise(カサブランカ)」もリリースし、「キー・ラーゴ」はじりじりと全米チャートを上昇、気が付けば最高位10位の大ヒットを記録していた。
83年にリリースされたセカンド・アルバム「Pirates and Poets」からも同名タイトルのシングル・ヒットが生まれ、活動は順調に見えたが、その後は活動を停止している。

1 Just Another Day in Paradise Higgins, Jones, Limbo 3:56
2 Casablanca Healy, Higgins, Limbo 4:34
3 Candledancer Higgins 3:48
4 Key Largo Higgins, Limbo 3:20
5 Port O' Call Higgins 3:26
6 White Line Fever Haggard 3:59
7 Heart Is the Hunter Higgins 3:27
8 She's Gone to Live on the Mountain Higgins 3:26
9 Down at the Blue Moon Higgins 3:57
10 Tropics Higgins 7:00
***おすすめ
(2)(1)(4)
***片面がけ
圧倒的にA面


Bill Champlin / Single / 78 /EPIC
ビル・チャップリンと言えば、今やシカゴのメンバーとして有名なんでしょうね。サンフラン シスコで60年代後半にサンズ・オブ・チャンプリンのヴォーカルとして、ソウルフルな歌声を聞かせていた。
 同じく、シスコでは、スティーヴ・ミラーバンドでボズ・スキャッグスがヴォーカルを取っていたり。
 その彼が、ソロとしてデビューしたのがこのアルバム。時期的にはパンクの波が収まってアメリカ(日本)ではAORがヒットしていた頃。

 バックは、当時あまたのバックを付けていたTOTO勢。(ボズ・スキャッグスのアルバムがTOTO結成の元になったと言う話は有名)ソウルフルなヴォーカルに、ファンキーなビートでAORファンには、名盤として知られている。

 この後ソロで頑張るけど、このアルバムほど良い曲に巡り会えなかったか、結局シカゴに加入し、事故死したテリーキャスの代役でヴォーカルを取ることが多かった。
2010年現在、シカゴを脱退している。

1. What Good Is Love
2. I Don’t Want You Anymore
3. We Both Tried
4. Yo’ Mama
5. Fly With Me
6. Love Is Forever
7. Careless
8. Elayne
9. Keys To The Kingdom
***おすすめ
珠玉のAOR名曲(3)をどうぞ
***片面がけ
A面で

BILLY JOEL / TURNSTILES / 76 / COLUMBIA
(ビリー・ジョエル)
 
 このアルバムでは、地名が重要なキーワードとなっている。「ハリウッド」、ニューヨーク近郊の「ハイランド・フォールズ」、「ニューヨーク」「マイアミ」

 ニューヨーカーのビリーは、生活のためにハリウッドで暮らしていた(もちろんピアノマンとして)が、ついに決心する。

 そう、ニューヨークへ帰るんだ。と歌う、これが1曲目ね。
 そして、住んだところがニューヨーク近郊のハイランド・フォールズ。典型的なサバービア、同じニューヨーカーのドナルド・フェイゲンがナイトフライで取り上げていたやつだ。これが2曲目。

 サバービアと大好きなニューヨークの街との微妙な違いが、名曲「ニューヨークの想い」(4曲目)を生んだとも言えよう。

 そして、ニューヨーカーが避暑でよく行く、マイアミの40年後。(当時40年後だった2017年があと7年後だよ)これが8曲目。

 ハリウッドで暮らしていた間、それは確かに「楽しかった日々」(7曲目)だった。

 そこで逢った多くの若者達、それは6曲目にあるような怒れる若者だったり、何も考えていないロックンロール好きの女の子(3曲目)だったり、堅物のジェイムス(5曲目)だったり・・。


1 Say Goodbye to Hollywood Joel 4:36
2 Summer, Highland Falls Joel 3:19
3 All You Wanna Do Is Dance Joel 3:45
4 New York State of Mind Joel 6:05

5 James Joel 3:56
6 Prelude/Angry Young Man Joel 5:16
7 I've Loved These Days Joel 4:36
8 Miami 2017 (Seen the Lights Go out on Broadway) Joel 7:47
***おすすめ
スペクターサウンドの(1)、名曲(4) 名バラード(5)
***片面がけ
A面で


(ビリー・ジョエル)
 NO1になれなかったアルバム
BILLY JOEL / THE STRANGER / 77 / COLUMBIA

 当時、日本ではタイトル曲がソニーのカセットテープのCMに使われ大ヒットしていた。本国アメリカでは「素顔のままで」がヒットしており、僕も回りでもこのアルバムを持っている者が大半だった。
 音楽の傾向としてもポップス系だし万人に好まれそうだから、当然全米NO1だろうと思っていたら、残念最高位2位でした。
 
 77年と78年では、ウィングスのライブ3枚組が14週、ホテルカリフォルニアが17週、フリートウッドマックの噂が68週、ナイトフィーバーが24週と言った具合に連続トップを取り他の侵入を阻んでいた。 
 2位に泣いたアルバムは、ボズ・スキャッグスのシルクディグリーズ、ロッド・スチュワート、ナイト・オン・ザ・タウン、Sミラー、ブックオブ・ドリーム、E,W&Fのスピリッツ、エリック・クラプトン、スローハンド。ね、NO1になってもおかしくないアルバムばかり。
 そんな中では、これら大物と互角に戦ったビリージョエルはよく頑張ったと思う。

 実際このアルバムではそれほど派手さがあるわけでもなく、バックも基本的には自分のバンド+少しのゲスト・プレイヤーと当時の音作りからするとまあ地味な感じもする。
 ただ、全体から漂う「都会感覚」、僕らはすぐにニューヨークを思い出すのだけど、サウンドや歌詞、描かれた物語に惹かれるところが多かったと思う。
 
 
1 Movin' Out (Anthony's Song) Joel 3:30
2 The Stranger Joel 5:10
3 Just the Way You Are Joel 4:50
4 Scenes from an Italian Restaurant Joel 7:37
5 Vienna Joel 3:34
6 Only the Good Die Young Joel 3:55
7 She's Always a Woman Joel 3:21
8 Get It Right the First Time Joel 3:57
9 Everybody Has a Dream Joel 9:08

 ***おすすめ
(3)(2)
***片面がけ
A面


BLUES BROTHERS / BRIEFCASE FULL OF BLUES /78/ATLANTIC
(ブルース・ブラザーズ・バンド)
 もう、クリームやチキン・シャックの時代ではなくなっているというのに、70年代に突如現れたブルース、サザンソウル・バンド。
 全身黒づくめで固めたコスチュームは、当初冗談としか思えなかった。 (実は冗談だったりして)    
 ところが音を聞いてびっくり、ヴォーカルはまあまあとしても、バックバンドは凄腕。クレジットで見ると、いるわいるわ、手練れのミュージシャン達。
 60−70年代のソウル・ブルースを支えた連中である。しかも、レコード会社があのアトランティック、1曲目がオーティス・レディング、7曲目がキング・フロイド、9曲目が、サム・アンド・デイブと泣く子も黙る名曲揃い、さらには渋く(2)はピアノ・ブルースのフロイド・ジャクソン。
 うーん素晴らしい。ライブ仕立てになっていて楽しませてくれます。


1. Opening: I Can't Turn You Loose (Redding)
2. Hey Bartender (Dickson)
3. Messin' With the Kid (London)
4. (I Got Everything I Need) Almost (Walsh)
5. Rubber Biscuit (Johnson/Levy)
6. Shotgun Blues (Walsh)
7. Groove Me
8. I Don't Know (Mabon)
9. Soul Man (Hayes/Porter)
10. B Movie Boxcar Blues (McClinton)
11. Flip Flop and Fly (Calhoun/Turner)
12. Closing: I Can't Turn You Loose (Redding)

****おすすめ
ソウル好きには(1)(9)(7)・・アラブなまりのソウル
ブルース好きには(3)(6)(8)(10)

****片面がけ
これは仕方ない、両面マスト、はっはっは。


BOB SEGER/STRANGER IN TOWN/CAPITOL
(ボブ・シーガー)
彼のベストとも言える78年のアルバム。このアルバムで彼がアメリカを代表するロック・ヴォーカリスト、ソングライターと言えるようになったのだった。シングルカットされた(2)が4位、(1)が12位、(3)が28位、(7)が13位、(5)はライブバージョンが81年に48位とシングルヒットの嵐となった。アルバムも当然のごとく売れて全米4位のヒットとなった。


1. Hollywood Nights   - 4:59
2. Still the Same   - 3:18
3. Old Time Rock and Roll   - 3:14
4. Till It Shines   - 3:50
5. Feel Like a Number   - 3:42
6. Ain't Got No Money   - 4:11
7. We've Got Tonight   - 4:38
8. Brave Strangers   - 6:20
9. The Famous Final Scene   - 5:09

****おすすめ
哀愁の(2)(7)
ロックンロールの(3)(5)
****片面がけ
A面ですね


チェイス
CHASE / SAME / 71 / EPIC 
(チェイス)
 ジャズ・ロックまたはブラス・ロックと言われたホーン入りのバンド、チエイスの1STアルバム。
 このアルバムからのシングルD「黒い炎」は日本でも大ヒット。ラジオからよーく流れていた。
 原タイトルは「get it on」。アメリカでは、この曲がヒットしたため同じタイトルのT・レックスの曲名が変えられた(バンガボン)ほどの人気だった。
 3分にも満たない曲だけど、迫力満点のトランペットがきらびやかに鳴り響き、ぶっといベースがぐいぐいと全体を引っ張っていくリズムナンバーで、最後のあざといブレイクが何とも時代を感じさせて、でもとてもポップだった。

 ブラス・ロックといわれるものも結構流行っていたおかげで、BS&T、シカゴと人気の2バンドにあやかったのか、このチェイスも1STアルバムにして全米22位というまあまあのヒット作となった。
BSTなどと違うのは、このチェイスはホーンがトランペット(4人)だけで、その分音的に淡泊になりがちなのだが、それを防ぐべく、高い音でぷわーっと(しかも4人で)吹きまくるという技で、切り抜けていた。これにエコーをかけていたりと、まあねえというのもあるけど、迫力には脱帽でした。
1 Open up Wide Chase 3:48
2 Livin' in Heat Hall, Turner, Walker 2:54
3 Hello Groceries O'Rourke 2:57
4 Handbags and Gladrags D'Abo 3:23
5 Get It On Chase, Richards 2:58
6 Boys and Girls Together Peterik 2:49
7 Invitation to a River
: Two Minds Meet/Stay/Paint It Sad/Reflec [medley]
***おすすめ
(4)(5)
***片面がけ
A面


Chicago/Chicago Transit Authority/69/Columbia
(シカゴ)
 シカゴの交通局から、うちの名前をアルバムのタイトルに使うのは商標違反だとクレームがついた(ので次回からはタイトルが数字だけになった)1STアルバム。
 このアルバムのために十分なリハーサルをしただけあって、楽曲も素晴らしいし、いろんなタイプの曲があり、彼らの才能を十分に発揮した好アルバム。

特に1曲目は、全アルバムの中で1曲目らしい曲を選ぶとしたら、紛れもなく5本の指に入る、トップらしい曲。
 他でも書いているのに重ねて、しつこく言いますが、このアルバムは新人バンドのくせに2枚組でデビュー。そのため日本では高くて、僕ら金を持たない中学生には高嶺の花だった。だからCDは1枚だったので、さっさと買ったがアナログはなかなか買わなかった。

 実際、これ(アナログ盤)を買ったのは、2010年2月でした。
 

1 Introduction Kath 6:35
2 Does Anybody Really Know What Time It Is? Lamm 4:36
3 Beginnings Lamm 7:54
4 Questions 67 and 68 Lamm 5:02
5 Listen Lamm 3:21
 6 Poem 58 Lamm 8:37
7 Free Form Guitar Kath 6:47
8 South California Purples Lamm 6:11
9 I'm a Man Miller, Winwood 7:39
10 Prologue, August 29, 1968 Guercio, Lamm, Pankow :57
11 Someday (August 29, 1968) Lamm, Pankow 4:13
12 Liberation Pankow 14:38

***おすすめ
アタマの4曲、ってアナログA面すべてかいな。
やりたい放題、ギターソロの(7)
スペンサーデイビスのカバー(9)この演奏で、始めてスティーヴ・ウィンウッドを知ることになりました。
何故か日本だけで特に有名な(10)-(11)のメドレー

***片面がけ
話のなりゆきからA面ですか



ダニーオキーフ
DANNY O'KEEF / BREEZY STORIES /73/ ATLANTIC

BREEZY STORIES/ATLANTIC-1973
アリフマーディンのプロデュースの3RDアルバム。
アトランティックレーベルから出され、ダニーハサウェイのエレピ、ヒューマクラケンのギターバーナードパーディのドラム、ゴードンエドワーズ(スタッフの)のベースときたらやっぱりニューソウルと思うでしょう。
 でも、違うんですねえ。ダニーは白人のシンガーソングライター。で、なんでこんな音?

 基本的にはこのアルバムはすごくソウルっぽい。ただ、声がねえ・・・芯のないふわふわした声なので。やっぱり黒人のファルセットというのは芯があるのねと再認識。
 ちなみに、中ジャケにバックメンバーの写真が入っています。
ヒュー・マックラケン(G)、ディッド・ブロムバーグ(G)、DR.ジョン(P)、ゴードン・エドワーズ(B)、リチャード・デイヴィス(B)、バーナード・パーディ(Ds)、スティーヴ・モズレー(Ds)、アイアート・モレイラ(Per)、 シシーヒューストン他(Chr)

1 ANGEL SPRED YOUR WING
2 MAGDALENA
3 JUNKMAN
4 PORTRAIT IN BLACK VELVET
5 SHE SAID DRIVE ON,DRIVER
6 STEPPIN' OUT TONIGHT
7 IF YA CAN'T BOOGIE WOOGIE
8 MAD RUSH/THE BABE
9 CATFISH
10 THE EDGE
11 FAREWELL TO STORUVILE
***おすすめ
(1)(2)
***片面がけ
A面


ドゥービー:スタンピード
Doobie Brothers Band / STAMPEDE /1975/Warner
 このアルバムから、元スティリーダンのジェフ・バクスターが参加。ギター3本にドラムが2本、これにビルペインのキーボードという編成で多彩な(といっても根っこは一緒)表現で、一聴してアルバムとしての完成度が高くなったと分かる。
 
 なんせ1曲目頭がピアノのイントロ(これまで同様ビルペイン)で快調なロックンロールからスタート。3枚目のキャプテン&ミーもそうだったけど、1曲目のこのノリはさあいくぞ!という感じを与えてくれる。
Bでチエンジオブペース。
Cのダイナミックな響き(弦とホーン)。
アナログA面最後のアコースティックのインストのD。
B面頭にヒットシングル(アイズレーブラザーズのカバー)。
幻想的なF、これまでもB面ではこの手に走っていたがこれほど完成されたものではなかった。
Hでのライクーダーのスライド
IでR&B。最後にぶっ飛ばしてダブルドラムを活かしたロックンロールのJという構成。
全41分があっという間。
ジャケの印象も大きい。バクスター抜きの5人が西部劇っぽい格好で馬に乗って疾走するジャケ。まさにこの疾走感がこのアルバムの特徴だと思う。僕の友人は「ドゥービーを聞きながら車を走らせるとついスピードを上げたくなる」などと言っていましたが。トムジョンストンのヴォーカルも最高。いい声です。
 なお、僕の好きな曲は少しカントリータッチのC。南部の香りぷんぷん。Gのインストもしっかりコピーしました。(と言っても56秒の曲)新境地に達したFというところ。もちろんシングルヒットのEも。
1. Sweet Maxine
2. Neal's Fandango
3. Texas Lullaby
4. Music Man
5. Slat Key Soquel Rag
6. Take Me In Your Arms
(Rock Me A Little While)
7. I Cheat The Hangman
8. Precis
9. Rainy Day Crossroad Blues
10. I Been Workin' On You
11. Double Dealin' Four Flusher
***おすすめ
捨て曲なし。すべておすすめ
***片面がけ
もちろん両面


EAGLES / ON THE BORDER / 74/ ASYLUM
(イーグルス)
 評価の高い名盤ばかり聞いていると、たまには、過渡期のちょっとピントの甘いアルバムが聞きたくなることがある。
 イーグルスなら差詰めこのアルバムかな。ウェスト・コーストらしい音にソウル系が混じってきた頃。
 有名な(1)や(10)の他にも、トム・ウェイツのカバーの(7)、ドンヘンリーとJDサウザーとの共作の(2)など、ほのぼのとした名曲も多い。
 でも、その過渡期のアルバムから全米NO1の(10)を出せるところが、ウェスト・コーストのナンバーワンバンドの所以でしょうか。



1 Already Gone/ Strandlund, Tempchin 4:13
2 You Never Cry Like a Lover /Henley, Souther 4:02
3 Midnight Flyer /Craft 3:58
4 My Man/ Leadon 3:30
5 On the Border/ Frey, Henley, Leadon 4:28
6 James Dean/ Browne, Frey, Henley, Souther 3:36
7 Ol' 55 /Waits 4:22
8 Is It True /Meisner 3:14
9 Good Day in Hell/ Frey, Henley 4:27
10 The Best of My Love/ Frey, Henley, Souther 4:35
***おすすめ
(1)(2)(6)(7)(10)
***片面がけ
A面をお願い!


ファイヤーフォール1st
FIREFALL / FIREFALL / 76 / ATLANTIC

この76年には、イーグルスが「ホテル・カリフォルニア」を発表、ドゥービーズもソウル寄りになった「テイキン・イット・ザ・ストリート」を出すなど、アコースティック・サウンドでコーラスも爽やかな、もろウェストコーストというのがなくなりつつあった頃で、彼らの登場は「待ってました!」という感じで迎えられたのであった。
全米28位というのは、デビューにしてはなかなかいい線行ったのかな。
 シングルカットされた、Gの「ユー・アー・ザ・ウーマン」は9位まで上がっているし、僕らにはHが人気だった。
 リック・ロバーツの高い声と、ジョクの伸びやかなギターに4人が歌えるのでウェストコーストらしい爽やかなハーモニーも見事。

1 It Doesn't Matter 3:31
2 Love Isn't All 4:13
3 Livin' Ain't Livin' Roberts 3:49
4 No Way Out Burnett 4:05
5 Dolphin's Lullaby Roberts 4:34
6 Cinderella Burnett 3:53
7 Sad Ol' Love Song Burnett 4:42
8 You Are the Woman Roberts 2:45
9 Mexico Roberts 4:17
10 Do What You Want 4:00
***おすすめ
(9)(1)(6)(8)
***片面がけ
B面

JESSE ED DAVIS/ULULU / 72 / ATCO

ジェシ・エド・デイヴィス。インディアンである。
で、インディアンがロックンロールやブルースとどうつながるかピンとこなかった。でもインディアンが羽根飾りをつけて駅馬車を襲っていたのはずいぶん前のこと。インディアンもラジオから流れてくるプレスリーの音楽にしびれロックンロールをやろうとした。ジェシもそのうちのひとりだったわけだ。
 タジ・マハールのバンドを振り出しに、レオンラッセルの仲間となり、数多くのセッションに参加。派手な早弾きやチョーキングなどないが実に味のあるスライドやもたっとしたリズムの乗り(これも不思議な魅力)などバックに回ると主人公以上に主張していたりする。
このアルバムは彼の2作目のソロ。メンバーはジムケルトナーのドラム、ベースがドナルドダックダン、キーボードがレオンラッセルとドクタージョン、ラリーネクテルがピアノ。という布陣です。何とほとんどの曲でジェシはスライドを弾いています。確かに70年代はスライドを使った演奏が(この人以外でも)多かったと思う。
 個人的には一番好きなアルバム。スワンプの代表とか言われるがそんな感じではなく1人のギタリストの豊かな世界。

ULULU / '72 ATCO
1 RED DIRT BOOGIE, BROTHER
2 WHITE LINE FEVER
3 FARTHER ON DOWN THE ROAD
4 SUE ME, SUE YOU BLUES
5 MY CAPTAIN
6 ULULU
7 OH! SUSANNAH
8 STRAWBERRY WINE
9 MAKE A JOYFUL NOISE
10 ALCATRAZ
***おすすめ
(3)(4)(5)(10)
***片面がけ
A面をお願い!



JOE WALSH / YOU CAN'T ARGUE WITH A SICK MIND / 76/ MCA

(ジョー・ウォルシュ)
 ジャケはたいしたことありませんが、中身は保証できます。
 元ジェイムス・ギャング、後にイーグルスに加入するジョー・ウォルシュのライブアルバムで、バックのメンバーは、アンディ・ニューマークとウィリー・ウィークスの鉄壁リズムコンビに太鼓以外にも才能のあるジョー・ヴァイタル(ダブルドラムスには聞こえないけど・・)。

 ギターが本人とイーグルスのドン・フェルダー、キーボードがジョジョガンのジェイ・ファーガスンとデヴィッド・メイスン、ストーンズとのセッションで有名なロッキー・デジョーンがパーカッション。


1 Walk Away Walsh 3:21
2 Meadows Cullie, Walsh 7:08
3 Rocky Mountain Way Grace, Passarelli, Vitale ... 7:40
4 Time Out Trebandt, Walsh 4:22
5 Help Me Make It Through the Night Walsh 3:43
6 Turn to Stone Trebandt, Walsh 8:46


***おすすめ
大ヒットした(1)
もっと良い曲が代表曲であってほしかった・・と本人はいうが、名曲(3)
イーグルス、そのものじゃんという(5)
スケールの大きな演奏(6)
***片面がけ
A面

AMERICAN FOOL / JOHN COUGAR /82/RIVA

ジョン・クーガーのこのアルバムは、82年の秋、待望の全米NO1ヒットアルバムとなった。

1曲目はじゃきっとひずんだギターに、ちょっとしゃがれたヴォーカルが絡む、邦題「青春の傷跡」。

 この曲と同様の感じの曲が次の「ジャック&ダイアン」。
共にキーワードは「青春」かな。でもこのアルバムは彼にとって4枚目のアルバム。もう31歳になっていた。

 アルバムは出すけれど、なかなかヒットが出ない。少し渋くしたブライアン・アダムスという位置がまずかったか・・・と思いきや、このアルバムから見事(1)(2)(3)がヒット。

 アルバムも9週間NO1となるのでした。
 
 良かった良かった・・なんですが、実は彼の本名は「ジョン・メレンキャンプ」。
デビューする時に、その名前じゃあ売れないなあということで

「何か良い名前は、ないでしょうかねえ、おめえさんなら物知りだから・・・」
「そんなら、獣のように、タフなイメージで「クーガー」ちゅうのは・・・」
「おお、それなら、いいかも」

 ということで名前を変えさせられたメレンキャンプくん、この芸名を気に入らなかった。
 やっと売れたので今度はいいだろうと、本名に戻したかったが・・今回もそれは許されず、クーガー付きの「ジョン・クーガー・メレンキャンプ」とほとんど落語の寿毛無寿毛無の世界になり。

苦節10年、91年にやっと本名の「ジョン・メレンキャンプ」になったのでした。

@HURTS SO GOOD  青春の傷あと
AJACK & DIANE  ジャック&ダイアン
BHAND TO HOLD ON TO  ハンド・トゥ・ホールド・オン・トゥ
CDANGER LIST  デンジャー・リスト
DCAN YOU TAKE IT  キャン・ユー・テイク・イット
..................................................................
ETHUNDERING HEARTS  心のときめき
FCHINA GIRL  チャイナ・ガール
GCLOSE ENOUGH  クロース・イナフ
HWEAKEST MOMENTS  ウィーケスト・モーメンツ

おすすめ
やっぱりヒットした(2)。アコギの入り具合が好きですね。もちろん(1)もはつらつとしてよろしい。
片面がけ
A面でしょうか。

                   皆様のご利用を心よりお待ちしております。  

                          

John Mayer Trio / Try! / 2005 / AWARE/SONY

 

 

ジョン・メイヤー・トリオ
ジョン・メイヤー・トリオ(John Mayer Trio)は、シンガーソングライターのジョン・メイヤーが2005年に結成したブルース・ロックバンド。
メンバーはジョンの他、ザ・フーのサポートメンバーとしても知られるピノ・パラディーノ(Pino Palladino, ベース)、エリック・クラプトンなど数多くのミュージシャンのバックでドラマーを務めるスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan, ドラムス)。

 ちょっとすねたような甘いしゃがれ声にシンプルなギターのつま弾き。
 ストラト弾きでダンブルのアンプにtworockのキャビ。うーん素晴らしい音、いかにもストラトの音、あこがれちゃいますね。

1stアルバムでは、いまどきのシンガーソングライターという感じだったのに、いつの間にかクラプトンも認めるギターリストとなっちゃって、はげちょろギターは使うわ、クロスロードはやるわ、と若手ブルースマンらしくなってきてぐぐっと好感度が増すのでした。

1. Who Did You Think I Was
2. Good Love Is On The Way
3. Wait Until Tomorrow
4. Gravity
5. Vultures
6. Out of My Mind
7. Another Kind of Green
8. I Got A Woman
9. Somethings Missing
10. Daughters
11. Try


Johnny Winter / John Dawson Winter III / 74 / Blue Sky
 (ジョニーウィンター)
100万ドルのブルース・ギタリストと呼ばれたジョニーウィンターの6作目のアルバム。なんでVかというと、セカンドアルバムの後は、リックデリンジャー達との「アンド」というバンド名義だったからだそうで。

 自分自身のブルースカイレーベルから出された最初のアルバム。ということで、張り切っていたんでしょううね。なかなか溌剌としたアルバムとなっている。
 特に頭4曲のロックン・ロールもしくはテンポアップしたブルースナンバーのいきいきした感じはなかなかです。


1 Rock and Roll People / Lennon
2 Golden Olden Days of Rock andRoll
3 Raised on Rock / James
4 Self-Destructive Blues
5 Stranger
6 Mind Over Matter / Brown, Ice-T
7 Roll with Me / Derringer
8 Love Song to Me
9 Pick Up on My Mojo
10 Lay Down Your Sorrows
11 Sweet Papa John / Winter

***おすすめ
 ・ジョン・レノンの作品ぶっとびロックンロール (1)
 ・どカントリーの(8)
 ・ソウルフル・バラードの(10)

***片面がけ
やっぱA面でしょ。



Joni Mitchell/Mingus / 79 / asylum


(ジョニ・ミッチェル)
 79年のこのアルバムは、ジャズ界の怒れる巨人=チャールズ・ミンガスとのコラボレーションアルバムのはずが本人が亡くなったため、追悼アルバムとなってしまった。

 1曲目でハッピーバースデイの歌をもらってご機嫌なチャールズ。
 この頃のジョニはもっぱらジャズミュージシャンと付き合っており、ジャズ系とアルバムを作り始めて5・6年ほど経っていた。

このアルバムのメンバーは、ジョニのギターとヴォーカル。
ベースがジャコ・パストリアス  サックスがウェイン・ショーター
エレピがハービー・ハンコック  ドラムスはピーターアースキンス
パーカッションがドン・エイリアス

 ヴォーカルは完全にジャズそのもの。得意の変則チューニングギターもべんべんと鳴っています。

 ジョニもすごいが、このアルバムのもうひとりの主役は、全編うねうねと鳴り響くジャコのベース。これもすごいですね。



1 Happy Birthday 1975 [Rap] Mitchell :57
2 God Must Be a Boogie Man Mitchell 4:33
3 Funeral [Rap] Mitchell 1:07
4 A Chair in the Sky Mingus 6:40
5 The Wolf That Lives in Lindsey Mitchell 6:33
6 I's a Muggin' [Rap] Mitchell :07
7 Sweet Sucker Dance Mitchell 8:06
8 Coin in the Pocket (Rap) Mitchell :11
9 The Dry Cleaner from des Moines Mingus, Mitchell 3:22
10 Lucky (Rap) Mitchell :03
11 Goodbye Pork Pie Hat Mingus 5:41

***おすすめ
チャールズの名曲(ジェフ・ベックもカバーしてました)(11)
ホーンも入って楽しいスゥイング(9)
***片面がけ
B面をどうぞ


KANSAS /POINT OF NO RETURN / 77 / KIRSHNER  
(カンサス)
 このカンサスは、アメリカン・プログレッシブというジャンルに分けられ、ハードロックとプログレのあいのこのような音作りをしていた。
 メンバーは6人で、ギター2本、キーボード、リズムセクションにプラスヴァイオリンが入る、まあプログレらしい編成。
 ヴォーカルも伸びのある声。(キーボードのスティーヴ・ウォルシュがヴォーカルも担当)

 「すべては風の中に」は、彼らのもっとも売れたシングル。アコギのスリーフィンガーが何とも「アメリカン」。


1 Point of Know Return Ehart, Steinhardt, Walsh 3:13
2 Paradox Livgren, Walsh 3:50
3 The Spider Walsh 2:03
4 Portrait (He Knew) Livgren, Walsh 4:38
5 Closet Chronicles Livgren, Walsh 6:32
6 Lightning's Hand Livgren, Walsh 4:24
7 Dust in the Wind Livgren 3:28
8 Sparks of the Tempest Livgren, Walsh 4:18
9 Nobody's Home Livgren, Walsh 4:40
10 Hopelessly Human Livgren 7:09

***おすすめ
のびのびヴォーカルが楽しめる(1)
ヒットした(7)
プログレファンには(10)

***片面がけ
B面ですか。


ロウリーアンダーセン
LAURIE ANDERSON/BIG SCIENCE '82 WARNER

 (ロウリー・アンダーセン)
ハッハッハッハッハッ・・・・・・という不思議なSEで始まるEの「オースーパーマン」がヒット。ニューウェーブの嵐の中で何故か光る存在でした。 基本ビートとしてこの「ハッ・・・・」が流れこれにヴォコーダーでの語りが加わり、変化しながらの8分間。長尺ものなのにたたずまいはすごくシンプル。1発屋らしい不思議なシングルでした。
 ローリーアンダーセンは、パフォーミングアーティストでありヴァイオリン弾きだそうです。裏ジャケでは、ネオンで光る弓でヴァイオリンを弾いている姿が見られます。  このアルバムは、ローリーさんのステージパフォーマンスからの音楽を集めたものだそうで道理で何か芝居がかって聞こえます。でも大半は、このオースーパーマンのようなサイボーグの一人語りのようなもの。ええっ!そんなもんと言わずに是非聞いてみてください。ブリキ男になったつもりで。

--------------------------------------------------------------------------------
1 From the Air Anderson 4:29
2 Big Science Anderson 6:14
3 Sweaters Anderson 2:18
4 Walking & Falling Anderson 2:10
5 Born, Never Asked Anderson 4:56
6 O Superman (For Massenet) Anderson 8:21
7 Example #22 Anderson 2:59
8 Let X = X Anderson 3:51
9 It Tango Anderson 3:01
***おすすめ
(6)(2)
***片面がけ
うむ、1曲だけでは?


LE BLANC & CARR / MIDNIGHT LIGHT / BIG TREE / 77

 (ル・ブラン&カー)
マッスル・ショールズの有名ギタリストのピート・カーが、当時僕らには全くの無名だったレニー・ル・ブランと組んで発表したアルバム。
 ヴォーカル&ベーシストのル・ブランとの双頭バンドの形を取っているが、ロギンス+メッシーナの1stのようにどっちかというと、ル・ブランをピートがバックアップしたようなアルバムで、それで大正解。
 ジャケでタイトルどおりの夕闇が迫る中で、手前の髭面がルブラン、奥の丸顔がピートである。スタジオ・ミュージシャンのアルバムというと渋いものを想像しそうだが、これは実にポップ。

1. Something About You
2. Falling (LeBlanc/Struzick)
3. How Does It Feel (To Be in Love)
4. Midnight Light
5. Stronger Love
6. Johnny Too Bad
7. Desperado
8. Coming and Going
9. I Need to Know
10. I Believe That We
***おすすめ
(2)(6)(7)
***片面がけ
A面

LEON RUSSELL / CARNEY/72/ SHELTER

 スワンプの帝王が送るサイケの果ては、サーカスのピエロの物語。
 あたまのタイトロープは、ロールスロイスのキャンピングカーに乗って旅をする道化師のやる綱渡り。さて、うまく行きましたら拍手ご喝采を。
 A面は、いろんな音が散りばめられ,B面はサーカスの物語といった趣。
 
 1972年6月発表。全米2位まで上がった、名曲「タイト・ロープ」「マスカレード」を含むレオンの最大のヒット・アルバム。

1 TIGHT ROPE
2 OUT IN THE WOODS
3 ME AND BABY JANE
4 MANHATTAN ISLAND SERENADE
5 CAJUN LOVE SONG
6 ROLLER DERBY
7 CARNEY
8 ACID ANNAPOLIS
9 IF THE SHOE FITS
10 MY CRICKET
11 THIS MASQUERADE
12 MAGIC MIRROR
***おすすめ
ヒットした(1)雨音のSEが入った(4)
カーペンターズがカバーした名曲(11)
***片面がけ
B面おすすめ



リンダロンシュタット
Linda Ronstadt/HASTEN DOWN THE WIND '76 ASYLUM

 このアルバムこそ同時代に耳タコで聞いたアルバム。映画の1シーンのようなジャケ。
 もう昔のカントリー娘の面影はない。この人は自分では曲は作らないので、@BとKがカーラ・ボノフの曲。リンダの後押しもあって無事エピックからデビューしました。作者自身のバージョンもすがすがしくていいですが、このリンダの熱唱(うまくコントロールされている)はすごいですね。

確かにこのアルバムでは昔のような無理に声を張り上げるようなところがなくなりました。タイトル曲はウォーレン・ジヴォンの作品。イーグルスのドンヘンリーとのデュエット。しんみりします。

 曲のバラエティ度も高まり、Fのレゲエ、これをアカペラで。Gのオーリアンズのレゲエ、Iのウィリーネルソンのカントリー、Cのスパニッシュといろんなものが聞ける。

1 LOSE AGAIN
2 THE TATTLER
3 IF HE'S EVER NEAR
4 THAT'LL BE THE DAY
5 LO SIENTO MI VIDA
6 HASTEN DOWN THE WIND
7 RIVERS OF BABYLON
8 GIVE ONE HEART
9 TRY ME AGAIN
10 CRAZY
11 DOWN SO LOW
12 SOMEONE TO LAY DOWN BESIDE ME

***おすすめ
もう全部マストということで



STEPHEN STILLS MANASSAS / MANASSAS/72/ ATLANTIC

(マナサス)
 バッファロー・スプリングフィールド時代から、その才能を示してきたステファン・スティルス。C,S&Nでの仕事ぶりを見ても、やっぱりリーダーはこの人かなと思ってしまう。

 
でも、この人はある種器用貧乏なところもあり、ソロ、1,2作も秀作と呼べるクオリティはあったし、良い曲もあったが、彼の才能をどれだけ引き出しているか疑問だったと思う。
 
このアルバムはアナログ2枚組と言うことで、彼の持つルーツ、r&b、カントリー、ラテン、フォーク、ウェストコースト・ロック、ブルースなどの要素を余すことなく発揮したアルバムとなっている。

 片面それぞれに「The Raven」「The Wildernes」「Conside」「Rock&Roll Is Here To Stay」とサブタイトルを付け雰囲気も変えた4部構成となっている。
A面(1)−(5)はスティルスのソロの延長上にあり、彼の魅力的なギターが活躍、
B面はカントリー・ロック系。(6)−(11)ではCSN&Yばりの美しいハーモニーを聴かせ、
C面(12)~(17)では得意のラテン・ビートを取り入れたタイトなロックを披露、
そしてD面、18曲目からはサザン・ロックにも通じるハードなロックと、スティルの多彩な面と、バンド・マジックを見せてくれる。

1 Song of Love 3:28
2 Rock and Roll Crazies/Cuban Bluegrass 3:34
3 Jet Set 4:25
4 Anyway 3:21
5 Both of Us 3:00
6 Fallen Eagle 3:00
7 Jesus Gave Love Away for Free 2:53
8 Colorado 4:00
9 So Begins the Task 2:46
10 Hide It so Deep 2:31
11 Don't Look at My Shadow 2:30
12 It Doesn't Matter
13 Johnny's Garden
14 Bound to Fall
15 How Far
16 Move Around
17 The Love Gangster
18 What to Do
19 Right Now
20 The Treasure [Take One]
21 Blues Man

***おすすめ
(8)(12)
片面がけ
B面とC面


マリアマルダー
MARIA MULDAUR/WAITRESS IN A DONUT SHOP/ '74 WARNER

 ウッドストック派として、ボブディランの後継者たちとみられている。
 これは彼女の2枚目のソロでいちばんよく聞いたアルバムです。この人の声は不思議な声で、半分声が裏返える歌い方はどうなんでしょう。嫌いな人もいるでしょうが病みつきになる声かも。ノスタルジックなジャズ系の@D、前作の真夜中のオアシス同様(作曲は一緒)不思議なギターがさえるGがいいです。その他ちょっとゴスペルタッチのCは「カモン・ポール!!」と呼ぶとバターフィルドがソロをとる。Aはマリアッチ。ウェンディウォルドマンの作品。Jはアカペラです。
CDでは参加メンバーの表示が省略されているけど、(これは単純ミスではないでしょうか。CD化の時に手を抜いているれこ屋が多すぎるような気がします。ぷんぷん)エイモスギャレットのギター、ドクタージョンのピアノ、ジムゴードンのドラムなどそれらしい人の他、レイブラウンのウッドベース、プラスジョンソンのサックス、スヌーキーヤングのペットなどジャズ系の人も。
1 SQUEEZE ME
2 GRINGO EN MEXICO
3 COOL RIVER
4 I'M A WOMAN
5 SWEETHERAT
6 HONEY BABE BLUES
7 IF YOU HAVEN'T ANY HAY
8 OH PAPA
9 IT AIN'T MEAT IT'S THE MOTION
10 BRICKYARD BLUES
11 TRAVELIN' SHOES
***おすすめ
(1)(4)(8)
片面がけ
甲乙付けがたし


MIKE FINNIGAN / SAME / '76 / WARNER  

(マイク・フィニガン)
 学生時代に何のインフォメーションもなくて買ったアルバム(カットアウトだった)。バックミュージシャンがマッスルショールズのリズムセクションだったし、デイブ・メイスンやマリア・マルダーのバックを務めたことが裏ジャケに書いてあったのでどっちかというと渋そうな南部のシンガーソングライターかなと思った。ところがいかにもカウボーイ然としたジャケからは想像できないある種ポップなアルバムだった。
 1曲目、イントロなしで始まる朗々とした歌声。ブルースフィーリング溢れる歌い方でまずノックアウト。過不足ない名手たちのバックとも相まって、彼のヴォーカルを十分堪能できる。Aはジョーコッカーの熱唱を先に聴いていたが全然負けない、アラン・トゥーサンの作品。控え目に入る本人のハモンドのフレーズもいい。この人はカバーがほとんどだがBは自作のジャンプナンバー。メンフィスホーンもからめていいノリです。Cは一転して、ジョン・セバスチャンの曲をストリングスをバックに朗々と歌い上げる。そして極めつけのDのビリージョエルの名曲をこれまた朗々と。こんなのばっかりだったらもたれてしまうのだが、Eではアカペラコーラスで入るオールドタイミーな雰囲気を、Fではマリアマルダーとデュエットでフィドルを絡めてカントリータッチを見せたりと飽きさせない。Jはジェシ・ウィンチェスターの南部賛歌。言うことなし。
--------------------------------------------------------------------------------
1. Saved By The Grace Of Your Love by Willian D. Smith & David Palmer
2. Performance by Allen Toussaint
3. Baby, I Found Out by Mike Finnigan & Roger Troy
4. The Room Nobody Lives In by John Sebastian
5. New York State Of Mind by Billy Joel
6. Ace In The Hole by Mitchell & Dempsey
7. Southern Lady by Mike Hazelwood
8. Everything Will Work Out Right by Richard Setkol
9. Misery Loves Company by Jerry Reed
10. Holy Cow by Allen Toussaint
11. Mississippi On My Mind by Jesse Winchester

***おすすめ
(2)(5)(11)
片面がけ
A面かな


NED DOHENY / HARD CANDY/76/CBS
(ネッド・ドヒニー)
 毎年夏になると、このアルバムが僕の部屋のアナログコーナーに飾られます。スローシャッター気味の水滴が実に涼しげですね。
 写真は、モーシェ・ブラカ。何か不思議な空間を作り出す写真が多いですね。ボズスキャッグスの「シルク・ディグリーズ」やロバート・パーマーのアルバムで有名です。
 夏のジャケ定番のこのアルバムは、ロスのシンガー・ソングライターであるネッド・ドヒニーの2NDアルバム。1976年の作品。
 そもそもは、大好きな白人ソウルバンドのアヴェレージ・ホワイト・バンドの名バラードのDをそのアヴェレージ・ホワイト・バンドのヘイミッシュ・スチュワートと共作しており、その繋がりでこのアルバムへとたどり着いた。
 イーグルスらと同じアサイラムレーベルからデビューしたけど、あまり売れずにCBSに移籍してこの傑作アルバムを発表。
 いかにもウエストコーストのシンガーソングライターという経歴とジャケの雰囲気。でも1曲目の「恋は幻」からびょーんというシンセに、アコギのカッテイング、タンバリンのしゃかしゃかというバックに、彼のソフトなヴォーカルがファンキーにのっかるというなかなかソウルな展開。
日本ではAOR名盤として、その後も廃盤にならずにすんでいる。
***おすすめ
 全曲捨て曲なしの、さわやか名盤ですが、後にベン・E・キングがカバーした@、タワーオブパワーのホーンが気持ちよいB、このアルバムを聞くきっかけとなったD、ジャジーなHが特におすすめ。
片面がけ
A面、B面

1 Get It up for Love Doheny
2 If You Should Fall Doheny
3 Each Time You Pray Doheny
4 When Love Hangs in the Balance Doheny
5 Love of Your Own Doheny, Stuart
6 I've Got Your Number Doheny
7 On the Swingshift Doheny
8 Sing to Me Doheny
9 Valentine (I Was Wrong About You) Doheny


NICK DECARO / ITALIAN GRAFFITI / 74 / BLUETHUMB

 (ニック・デ・カロ)
 オーケストラのアレンジャーとしてドゥービーズのアルバムなどで活躍していた人。アレンジャーのソロアルバムとなると、普通は自分のスコアでオケやバンドにインストをやらせる、たまにヴォーカルを入れるとして、ゲストヴォーカリストを使う・・といったのが大半だと思うのだが・・。何と意表をついて彼は自分で歌っているのである。

 しかし最初聞いたときはびっくりしたなあ。何せこの顔だからね、もっとハードなもの、いやひょっとしてジャジィなものを想像していたのでこのフェイク気味の、頼りない、かわいい声とジャケのマフィアみたいな顔とが全く一致しなかった。

 慣れとは恐ろしいものでこの頼りない声とこの大人の雰囲気のアレンジがとっても心地よくなるのだった。


1 Under the Jamaican Moon Bishop, Kunkel 4:47
2 Happier Than the Morning Sun Wonder 4:22
3 Tea for Two Caesar, Youmans 3:57
4 All I Want Mitchell 3:24
5 Wailing Wall Rudgren 4:37
6 Angie Girl Cosby, Mays, Wonder 3:53
7 Getting Mighty Crowded McCoy 2:25
8 While the City Sleeps Newman 3:39
9 Canned Music Hicks 4:37
10 Tapestry Dove, Gunston 4:02

***おすすめ
 もうこのアルバムは、この曲があるから存在している!!と言えるのが名曲名演の誉れ高きトッド・ラングレンのD。
 好きなのはスタンダードナンバーのB「二人でお茶を」。
スティヴィー・ワンダーのA、ジョニ・ミッチェルのC、ヴァン・マッコイのFランディ・ニューマンのG、何とダン・ヒックス!!のHとまあ分かっていらっしゃる。
***片面がけ
A面でしょうね。

Neil Young/Harvest /72/Reprise
(ニール・ヤング)
2010年冬季バンクーバーオリンピックの閉会式。TVから流れてきたのは紛れもなく、あの声。一瞬耳を疑った。
ロング・メイ・ユーランだった。

 TVに登場しているのは今やメタボの宍戸錠のごとく迫力ある姿態を見せるニール・ヤングその人でした。
 しかし、声は変わってないんだよね。このアルバムの頃と。
 ま、見なきゃ良かったって人も多いだろうけど、あの閉会式で光っていたことは確かだった。

 そのニールの若かりし頃の代表(売れたって意味でね)アルバムがこれ。



1. Out on the Weekend
2. Harvest
3. Man Needs a Maid
4. Heart of Gold
5. Are You Ready for the Country?
6. Old Man
7. There's a World
8. Alabama
9. Needle and the Damage Done [Live]
10. Words (Between the Lines of Age)


***おすすめ
・全米NO1ヒットの(4) リンダロンシュタットとジェイムス・テイラーのコーラス
・問題作アラバマ(8)アンサーソングがレーナード・スキナードのスィートホームアラバマ
・アルバムの最期を飾る大作(10)
***片面がけ
B面おすすめ


PAUL SIMON / THERE GOES RHYMIN' SIMON / 73 / COLUMBIA

(ポール・サイモン)          
フォーク・ロックの立役者だったサイモンとガーファンクル、その音楽を作り上げていたポール・サイモン。
 自分の2枚目のソロアルバムは、フォークというより「サイモン・ゴーズ・トゥ・サウス」という趣となった。
 南部アラバマの田舎マッスル・ショールズで現地ミュージシャンとの共演、彼らはアトランティックレーベルでのソウル・ミュージックを支えてきた筋金入り。
 おかげでこんなにふくよかなアルバムができた。
 
 軽やかなリズムでスタートし、ゴスペル(2)(3)(10)、ジャズ(4)(8)スカ(7)などいろんなタイプの音楽で楽しませてくれる。
 ちなみに発売当時は、サイモンとガーファンクル時代のアメリカと明日に架ける橋をミックスしたような(6)が大好きでした。

1 Kodachrome Simon 3:32
2 Tenderness Simon 2:53
3 Take Me to the Mardi Gras Simon 3:32
4 Something So Right Simon 4:34
5 One Man's Ceiling Is Another Man's Floor Simon 3:48
6 American Tune Simon 3:44
7 Was a Sunny Day Simon 3:40
8 Learn How to Fall Simon 2:45
9 St. Judy's Comet Simon 3:19
10 Loves Me Like a Rock Simon 3:32
****おすすめ
ヒットした(1)(10)
ニューオリンズの情景が浮かんでくるような(3)
気の抜けたコーラスが楽しい(7)
***片面がけ
A面かな


レジデンツ:エスキモー
RESIDENTS/ESKIMO/1979/RALPH
 パンクというキーワードはいろんな価値観をひっくり返してくれた。経済的に肥大化し産業ロックと化していく音楽に対し、「そんなのロックじゃない」と、彼らは否定したのだった。
 ザ・レジデンツは、その謎めいた素性とエキセントリックな音楽で知られる、前衛音楽とビジュアル・アーツのグループである。彼ら(彼女ら?)は1970年代初期に活動を始め、デビュー・アルバムを1974年に発表した。

 このアルバムは初期の傑作アルバム。足かけ4年にわたってエスキモーの日常、部族的掟、性生活と出産と育児などに様々な想像力を投影し音像的立体を現出させた。サウンド・エフェクツと演奏に差異のない、シンセサイザーの民族学的活用作品の先駆けとしても評価されるべき作品である。と同時に巨大な政治力に対する人類学的異議を読み取ることもできるレベル・ミュージックの稀有な快作でもある。民俗特性への深い敬意は、くだらぬヒューマニズムや同情を唾棄し芸能的ときめきを率直に発揮することでここに永遠の創作ドキュメンタリーとして結実した。

1.The Walrus Hunt : セイウチ狩り
2.Birth : 誕生
3.Arctic Hysteria :北極地方のヒステリー
4.The Angakok : 怒りのアンガコク
5.A Spirit Steals A Child : 子供をさらう精霊
6.The Festival Of Death : 死の祭り
***おすすめ
まあ、そういう音楽ですから、耐えられるまで。全部聞くと、?????


SANTANA / ABRAXAS / 70 / CBS
(サンタナ)
 サンタナと平板で発音せぬように。気分としては「サンターナ」と伸ばす方がラテン気分が出てよろしい。

 彼らの2枚目は「天の守護神」というのが邦題。
 風が歌ったり、野獣が叫んだりするトップから、とてもロックじゃないよと思っていると情熱のラテンにやられる。ブルースロックになったりするけど最後にパーカッションの乱れうち。ようこんなのが全米NO.1になりましたねえ。


1 Singing Winds, Crying Beasts〜2 Black Magic Woman / Gypsy Queen
3 Oye Como Va
4 Incident At Neshabur
5 Se A Cabo
6 Mother's Daughter
7 Samba Pa Ti
8 Hope You're Feeling Better
9 El Nicoya

***おすすめ
(1)から(2)は必聴
ラテンだなあ(3)
歌のない歌謡曲(7)
パーカッションだけの(9)ワワンコーという類の音楽だそうです
***片面がけ
圧倒的にA面


スティビーレイヴォーン:テキサスフラッド
STEVIE RAY VAUGHAN/TEXAS FLOOD/1983/CBS

 3人で、スタジオライブの1発録りで録音しました!!というようなギターのダビングもしていないような録音。ま、でも80年代故に実にクリア。
 長いこと、これでやってきたのをぶちまけたかのように、勢いのある演奏。それにしてもこれだけ弾きまくると気持ちよさそう。@なんてずっとやってきたんだろうなあ、オープニングにふさわしいスピードとかっちりした構成。

 @AGHIがオリジナル。残りがカバーで、Bのタイトルチューンはラリー・デイヴィスの作品。僕の大好きなフェントン・ロビンソンもアリゲイターの1枚目でカバーしていた。ブルース弾きならではの、スローブルースで、アルバート・キングと称された、チョーキングを多用している。
 Cは何とシカゴブルースの雄!ハウリン・ウルフ。ギターリフはよくあるパターンだけど、ブルースマン必携ね。(ヒューバート・サムリンがオリジナルギタリスト)
 Dは、アイズレーブラザーズでジミヘンがバックにいた頃の作品だそうで、なるほどこのあたりもさすが、選曲の妙。
Fはご存じ「メリーさんの羊」。といってもバディガイがやっていたやつ(ヴァンガード盤だっけ)。
Iなぜか最後は、どブルースではなくてジャズィなインスト。
 
1 Love Struck Baby Vaughan 2:24
2 Pride and Joy Vaughan 3:40
3 Texas Flood Davis, Scott 5:21
5 Testify Clinton, Taylor 3:25
6 Rude Mood Vaughan 4:40
7 Mary Had a Little Lamb Guy 2:47
8 Dirty Pool Bramhall, Vaughan 5:02
9 I'm Cryin' Vaughan 3:42
10 Lenny Vaughan 4:58
***おすすめ
(1)(2)(3)(7)(10)
***片面がけ
A面をお願い!

スティーヴ・ミラー・バンド
STEIVE MILLER / FLY LIKE AN EAGLE / CAPITOL/ 1976

  木枯らしが吹く頃になると聴きたくなるアルバム。それがこの邦題「鷲の爪」のステーィヴ・ミラーの「フライ・ライク・アン・イーグル」。冒頭のシンセの音がいかにも風の効果音。

その名も「スペース・イントロ」。しかしこんなにひねってないシンセの音を使ってまあ安っぽくならなかったところがすごいところ。

 学生時代の行きつけのロック喫茶のヘビーローテーション、トップ10に入る名盤。(何じゃそりゃ)このアルバムも当時の仲間たちを思い出させてくれる。ストーンズ好きのOちゃん。
ジョン・デンバー大好きの兵隊さん(サムだったっけ?)皆さん元気ですか?

(8)が全米No1ヒット。イントロはフリーのオールライトナウによく似ています。しかし曲そのものはロックンロール。

1 SPACE INTRO
2 FLY LIKE AN EAGLE
3 WILD MOUNTAIN HONEY
4 SERENADE
5 DANCE,DANCE,DANCE
6 MERCURY BLUES
7 TAKE THE MONEY AND RUN
8 ROCK'N ME
9 YOU SEND ME10 BLUE ODYSSEY
11 SWEET MAREE12 THE WINDOW
***おすすめ
(1)(2)(5)(8)(9)
***片面がけ
A面をお願い!

THE VELVET UNDERGROUND & NICO
  PRODUCED BY ANDY WARHOL / 67 / VERVE

(ヴェルベット・アンダー・グラウンド)
 ジャケはアンディ・ウォーホールの作品として、とても有名。
なのですが、ところで音はいったいどんなんだったっけ?

 ということで、レコードに針をおろすと、突然叫び声が・・・ということもなく、1曲目は、不思議な明るさがあって、アシッド・フォーク?と言う感じ。もっと退廃的な感じと思っていたので何となくあれれでした。
 こういう風に一筋縄ではいかないところは、彼らは当時のサイケデリックの中でも少し違ったタイプのバンドだったんだなと思う。

 でも長尺ものの(7)とか(11)になると、確かにサイケ。
ふむふむ。ピンク・フロイドの1stとか、確かにあの頃の音なんでしょうね。これ。

Side one
1 "Sunday Morning" (Reed, Cale) ? 2:54
2 "I'm Waiting for the Man" ? 4:39
3 "Femme Fatale" ? 2:38
4 "Venus in Furs" ? 5:12
5 "Run Run Run" ? 4:22
6 "All Tomorrow's Parties" ? 6:00
Side two
1 "Heroin" ? 7:12
2 "There She Goes Again" ? 2:41
3 "I'll Be Your Mirror" ? 2:14
4 "The Black Angel's Death Song" (Reed, Cale) ? 3:11
5 "European Son" (Reed, Cale, Morrison, Tucker) ? 7:46

 おすすめ
  (1)(2)(7)といったところ
 片面がけ
 A面
** ウィキペディア **
 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (The Velvet Underground) は、1960年代後半のアメリカのロックバンド。ヴェルヴェッツという略称でも呼ばれる(なお、ヴェルヴェッツ以前に「ザ・ヴェルヴェッツ」というバンドが存在している)。

 活動中はヒットには恵まれなかったが、それまでに類を見ない極めて前衛的なサウンド、性におけるタブーや薬物など人間の暗部を深く鋭く見つめる詩世界は、デヴィッド・ボウイやセックス・ピストルズなどに多大な影響を与え、ロックの芸術性の向上に大きな役割を果たした。

 Various Artists / A Christmas Gift for You from Phil Spector/ 1963/PHILES


 クリスマスアルバムといえばこれ!。ロックじゃないと言うべからず。これがなくては、その後のポップスはなかった。

フィル・スペクター
フィル・スペクター(Phil Spector、本名:Harvey Phillip Spector、1940年12月26日 -)はアメリカの音楽プロデューサー。1960年代から1970年代にかけて「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」と称されるゴージャスなサウンドを作り、ポピュラー音楽の分野で大きな足跡を残した。

「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれたスペクターの音作りは音楽制作者やミュージシャンに大きな影響を与えた。
1963年のアルバム"ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター(A Christmas Gift for You from Phil Spector)"はクリスマスアルバムの定番として有名であり、クリスマスソングをウォール・オブ・サウンド一色にデコレートしたトータル・アルバムであると見る向きもある。

スペクターは早い時期からビートルズと親交があり、1970年発表のアルバム『レット・イット・ビー』のプロデュースを手がけた。ビートルズ解散寸前の散漫なセッション録音集を一作品として短期間のうちにまとめ上げた手腕にジョン・レノンとジョージ・ハリスンは感銘を受け、それぞれのソロ・アルバムでスペクターをプロデューサーとして起用している。しかしポール・マッカートニーはスペクターの制作をオーヴァー・プロデュースとして非常に不満を持っていた(特にスペクターが「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」にストリングスやコーラスをオーヴァー・ダブしたことに対し激怒したと言われる。)。

チャート(ビルボード)では、63年全米13位、72年6位
***********************************
1 ホワイト・クリスマス/ ダーレン・ラヴ
2 フロスティ・ザ・スノウマン/ ザ・ロネッツ
3 聖メリーの瞳/ ボブ・B.ソックス&ザ・ブルー・ジーンズ
4 サンタが町にやってくる/ ザ・クリスタルズ
5 そり滑り/ ザ・ロネッツ
6 マシュマロの世界/ ダーレン・ラヴ
7 サンタがママにキッスした/ ザ・ロネッツ
8 赤鼻のトナカイ/ ザ・クリスタルズ
9 ウィンター・ワンダーランド/ ダーレン・ラヴ
10 人形のパレード/ ザ・クリスタルズ
11 クリスマス/ ダーレン・ラヴ
12 ヒア・カムズ・サンタクロース /ボブ・B.ソックス&ザ・ブルー・ジーンズ
13 きよしこの夜 /フィル・スペクター&アーティスツ

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